2018年のアメリカのドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-」

 

「ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-」は地球平面説の信奉者を扱ったアメリカのドキュメンタリー映画なのだが、

このタイトルは2015年に日本人が制作したクジラ殺戮を自己弁護するプロパガンダドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜」のタイトルをもじった皮肉だろう。

「ビハインド・ザ・コーブ」というタイトル自体がビハインド・ザ・カーブという金融用語を弄んだ知的ハッタリのダジャレなのだが、この映画のタイトルはそうした戯言をひねり返して皮肉で応答したようだ。

地球平面説信奉者とクジラ殺戮擁護者の「科学的」世界観の共通性を示唆するような風刺が効いたタイトルなのだが、鼻息荒げて動物殺しの蛮行を美化し、恥じ入ることなく弱者殺戮を民族的アイデンティティに結び付けて死守する日本人の必死な醜態が招いた極めて一般的な反応である。